小伝馬町こどもクリニックの予防接種の考え方
- 2022年3月12日
- 予防接種
「予防に勝る医療はない」
が当グループのモットーです。
かつて日本は先進国の中でも「ワクチン後進国」と言われていました。
現在では当たり前になっているヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンも導入されておらず、
同時接種にも懐疑的な小児科医が多く存在していました。
現在は同時接種の有用性が判明したり、次々と定期化ワクチンが増えたため、
ようやく他の国々と肩を並べられるくらいになってきたと感じています。
2020年10月にはロタワクチンも定期化されました。
高額なワクチンだったので家計への負担もだいぶ楽になりましたね。
そして、次はおたふくワクチンとも言われています。
その一方で、複雑化するスケジュールや多様なワクチンで困っている保護者の方も多いと思います。
「どのワクチンを受けたらよいかわからない」
「どんな病気のワクチンかわからない」
「副反応が気になる」
など様々な疑問があるかと思います。
当院では病気やワクチンに精通したスタッフが丁寧に対応して、皆様のご不明点や不安点を伺います。
お気軽にご相談ください。
最後にいくつかのポイントを挙げます。
ワクチンの効果は
「病気にかからない」ことや「軽く済む」ことなので、
ワクチンを打っても日常生活での恩恵や実感がわかないことが多いのです。
むしろ、「腫れた」「熱がでた」「痛かった」
などの副反応や有害事象だけが記憶されるので、最近は少なくなってきましたが一部の保護者の方がワクチンに抵抗を感じています。
しかし、当院としての考えは、
前述のとおり、「予防に勝る治療はない」と考えております。
髄膜炎は現在でも亡くなったり、後遺症を残す病気ですが、
ヒブや肺炎球菌ワクチンが導入されてその数は激減しました。
また、麻疹(はしか)は肺炎を合併して入院したり、数年後に遅発性脳炎(SSPE)を発症して
重い後遺症を残す病気でしたが根絶されつつあります。
一方、B型肝炎は寛解したとしても治癒しないことがわかり、
長期的には肝臓がんのリスクを高めることがわかりました。
これら以外のワクチンも効果が実証されたものばかりです。
お子様の確かな未来のために、明るく笑顔に満ちた、幸せな人生や家族の思い出のために、
できる限り予防接種をスケジュール通りに進めていただけるようにお願いします。
新型コロナウイルスワクチンに関してもご不安な点が多いかもしれません。
わからないことがあれば、喜んで相談に乗りますので、ぜひお気軽にご相談ください。