3-4か月健診
- 2022年3月29日
- 乳幼児健診
ポイント
発達
腹臥位(うつ伏せ)で頭、胸を上げるようになります。定頸する(首がすわる)ようになります。四肢を対称的に動かします。早ければ寝返りを始めるようになります。また、喃語を話します。モロー反射(刺激があったときにびっくりしたように両腕を開くようにすること)や非対称性緊張性頸反射(ATNR:頭を側方に向けると弓を引くような姿勢をとる)はほぼ消失します。
色を認識します。5-6時間まとめて睡眠をとることができるようになります。笑います。
(我が子の笑顔が見れると育児の苦労が報われますよね。)
診察
顔は正面を向き、両下肢を屈曲させ、両手を顔に持っていくことが多くなります。
大泉門:膨隆、陥没、閉鎖、開大がないかどうか確認します。
眼球運動(目の動き):顔を近づけて追視(追いかけるか)があるか確認します。
眼のRed reflex:ペンライトを当てて瞳孔異常がないかを確認します。
眼位の異常:ペンライトを当てて、正中位がずれていないか確認します。
心雑音の有無
腹部腫瘤の有無
股関節開排制限:脚長差、大腿の皺の左右差を確認します。
鼠径部膨隆の有無
精巣触知(男児):停留精巣や移動精巣の有無を確認します。
陰部(女児):尿道口、膣口を確認します。陰唇癒合は比較的多く認めます。
引き起こし反射:筋力、筋緊張や姿勢を確認します。
運動の対称性
皮膚の状態:乾燥、湿疹、血管腫、母斑、蒙古斑などを確認します。
Dimpleの有無:尾てい骨近くにくぼみがあるかどうか確認します。認めれば稽留脊髄、二分脊椎のリスクが高くなります。
家庭
育児は楽しく、充実したものですが、やはり大変です。保護者の時間も大切にしてください。
上述の通り、長い時間の睡眠ができるようになります。うとうとしているときに寝かせ、赤ちゃん自身で眠れるようにしていきましょう。哺乳の目安は1日あたり6-10回、体重増加は1週間あたり200gです。人工乳であれば1日当たり8-12回、哺乳量の目安は1日当たり890-950mlです。
今後
5-6か月あたりから歯牙萌出(歯が生える)が起こります。そのころからは歯磨きが大切になります。大人と食器を共有しないことが大切です。また、哺乳瓶を加えたまま寝かせないようにしましょう。
安全
チャイルドシートを必ず使用してください。後部座席で使用し、1歳・10㎏になるまでは後ろ向きで使用してください。また、自宅では歩行器は使用しないようにしてください。家事などで目を離すときはベビーベッド、ベビーサークルに入れてください。
発達が気になる方は是非ご相談ください。